東洋と西洋のポートレート

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アジアのヨーロッパの肖像,という展示を観にゆく.

たまたま,天気がよいので,国立民俗学博物館で調べ物をしようといったら,同時開催でやってて見に行きました.

かなり貴重な資料的価値,また,美術的価値のあるものを拝めて,かなり満足!

で,これが国立国際美術館でも同時開催ということで,こちらにもいってきました.

記憶が新しいので,こちらは書き易いことだけ,,,まず,スケッチがうまい!ウィリアム・アレクサンダーというイギリスの画家さんのスケッチは,水彩でさらっと旅先のアジア人などの風俗や様態を描いているのですが,えもいわれぬ生命力があってたのしい.

また,アメリカのヘレン・ハイドという画家さんの日本の風物を描いた版画はめちゃくちゃかわいいです!優しい目線でありながら,動的な瞬間をとらえていてストーリーが想像できる.もし,写真という表現手段を持っていたとしたら,ブレッソンのような写真をとりそうな感覚を受けました.

それと,横浜写真館で撮影された写真というのも置いてあって,昔の人でもきれいな人はきれいだなー,とおもってしまいました.

これが,西洋から東洋を見た目線,ということになります.

一方,アジアから西洋を見るというのは,対象を見る,というよりも,その見方を借りる,という方法であったのではないだろうか,と思ったのです.
そして,西洋の見方になれている昨今の世界では,古今の絵などみても比較的違和感がない.

近現代になってくると,写真や印刷技術が発達して,商業的美術の観点からの表現も増えだす.それと一方で,私ってなに?という純美術的な作品も展示されてます.ただ,個人的にはそのような表現は苦手で,ちょっとおもしろくない.そのなかでも,中国の多様な民族が集まって祝福しているような絵があったのですが,プロパガンダというよりも、シニカルな現状批評として興味深く感じました.

美術作品とかって,歴史から切り離されてそれだけで力をもちえるってこともあるかもしれませんが,美術史,世界史的な流れを意識しているかしていないかによって,深みが違うなといえる.その意味で,アジアとヨーロッパという横軸と,歴史という縦軸を明確にコンセプトにした今回の展示会は,素直にわかり易い展示でおもしろい.
近くによられる際にはぜひ.


アジアとヨーロッパの肖像 SELF and OTHERS


国立民俗学博物館 | 特別展「アジアとヨーロッパの肖像」