原子力湯沸かし器と電力再編について

家庭用原子力湯沸かし器が販売へ,ではないのすが,小型の原子力発電装置がアメリカで製造販売されるそうです.

ハイペリオン・パワー・ジェンレーション社が営業で複数の国から受注を受けているということ.

この装置,3mほどの円筒形の大きさ.完全密封で出荷されて,熱暴走などは起きないし,タービンなどの周辺設備も必要ないとのこと.

ひとつで25MW(メガワット)の電力を5年間供給できるらしい.日本の原子力発電所一基で100万キロワットの出力があるとすると,40分の1の出力ということになるだろうか.

核拡散!などと難しい問題がありますが,エネルギー問題の代替案としてはありだとおもいます.

ただ,原子力関連で気になるのは,東芝.東芝は米国の原子力関連企業ウエスティング・ハウス(WH)を買収して,こないだNHKでも取り上げられていましたが,今現在,業界が動いています.

ところが,この小型発電機ができると,蒸気タービンなどの原子炉周辺の発電や管理装置が不要になる,ということがいえます.原
子力発電所のタービンブレードなどは,カリカリの機械工学技術でできてますが,そういう積み立てやノウハウが一発で不要になってしまう.日本はウランがとれる訳でもなく,またウラン濃縮技術もほとんどないため,システムとしての原子力発電所でパフォーマンスを稼ぐしかないのですが,その強みが無効化してしまうだろう.
あながち,アメリカは原子炉の小型化のの流れをふまえて,あつかいずらくなってきた古いタイプの原子炉メーカーは海外に押し付けちゃえって考えて,日本に売ったのかもしれない.

また,大きな原発をつくるには,政府・行政を動かさないといけない.いきなり100万世帯の電気がまかなえるとう原発ができたとしても,需要がなかったり,政策にそっていなかったら受け入れられない.
しかし,小型の原子力発電装置であれば,国レベルの話から,地方自治体や離島などの首長,比較的大きな規模の企業の社長など,意思決定をする主体が,より個別的なニーズをもった主体へと変化するだろう.もちろん,国や政府が認めることは必要だが,従来の上からの指示伝達から,下から希望を上奏するという流れになるかもしれない.
これをふまえると,日本の電力会社の営業規模も,もっと細分化されたものになるかもしれない.グッバイ,松永安左エ門.

おそらく,目をよくしぱしぱしている知事さんなんかは,うってつけではないだろうか.

米社、物置サイズの小型原子力発電機の営業活動を開始 - Technobahn

Hyperion Power Generation

Westinghouse Electric Company, LLC

松永安左エ門 - Wikipedia


電力システム社 原子力事業部