ヤギに

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現代世界で起こったこと ノーム・チョムスキーとの対話 1989-1999を読む.

内容は,いろいろな場所や時期で行われたチョムスキーの講演における,来場者との質疑応答をまとめたものです.

先週は「チェ 28歳の革命」を観たとお伝えしましたが,キューバについて興味深い記述としては,”キューバの本当の罪”という下りがあります.

キューバへの経済制裁は,国民の弾圧などではなく.医療や食料配給などの点で成功して,その実例が他の国々へ波及する恐れがあることが,アメリカにとって都合が悪いため,といように述べています.

ラディカルというか,確かにそうだよねとはっとさせられることが他にも累々と出てきます.

一つ気になるのは,チョムスキーは,権力との対峙という点で,ごく少数の権力者という言葉をよく使うこと.何となく聞き流してしまいそうですが,具体的には誰をさしているのかがよくわからないのです.例えば,企業がそれを意味すると考えるのは一理あるのですが,具体的な個人名が出てきたり,企業名が出てくることがない.
ここを名指しすることを,どうしても慎重に避けているように思えてならない.それは自分で考えようということでもあると思いますが.

それともう一つ,興味深い態度としては,チョムスキー自身が決してヒーローや代表者として振る舞うことを望まないことである.
文中でも,どうしたらあなたの活動に加わることができますか?という質問に対して,そうではないという態度を取ります.
市民活動を行う上で,個人個人ができる範囲で考え,活動をするという姿勢を表しているとおもいますが.ここにもラディカルなものを感じます.

チョムスキーほどの立場であれば,他人に多大なる影響力を行使できるはずである.実際には,私自身が大きな影響を受けている.ところが,そのことで影響力を,与える人を煽動することに使ったり,都合の良い答えを与えたりすることは決してしないように思う.

つまり,そのような耳障りのよい言葉を吐くメディアや政治と同様な振る舞いは決してしない,というやはりチョムスキー氏らしい誠実な態度であるとおもいます.

ヒーローなんて,眉につばをつけてみたほうがいいのかも知んない.

で,最近おもうのは,チョムスキーって,なんか,ヤギににてる,,,ってこと.