工房的都市論Ⅳ 都市と桜

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IMG_1478.jpg震災から一ヶ月を迎えようとしています。未だに事態は収束しておらず、ニュースをみると情けなくなるようなそんな心持ちにもなります。ゆるりゆるりと取り戻していただくことを願うばかり。

また、4月10日は地方選挙もあり、東京都知事は現職の石原氏の当選となりました。

首都の知事ということで注目されますが、結果としては現状維持ということになりますでしょうか。

さて、テーマは桜です。桜って、咲いている期間が短いので、季節になるとここにも植わってたのか、改めて気づかされることがおおいです。自宅周辺を散策すると、ここにもあそこにもとなんだか急に賑やかしい気分になります。

で、そもそもなぜ桜が都心のあちこちに植わっているのだろうと考える次第です。例えば、地方では桜の季節に山を見ると、あーあそこに植わってるんだ、とこれは山桜があったりするのですが、自然にあちこちに植わっているとう分けでもなさそうです。

google先生に聞いてみると、桜を都市部に移植したのは平安(あるいは奈良時代)ということだそうです。9世紀前半に嵯峨天皇が南殿に桜を植えて宴を催し、そこから都から地方へひろまっていった、ということだそうです。調べていただいた方感謝です!

また、江戸時代には3代将軍家光が上野の寛永寺に吉野の桜を移植したことで、庶民にも花見が広がっていったそうです。

ははん、ということで、江戸時代についての資料をあさっていたところ(みつからず、、、)、昔入手して挫折した狂言集を発見。みるところ「花盗人」というものが。

表題は花ですが、なんのことはない、やっぱり花は櫻のことを指してます。流派によって違うのか、ググったあらすじと参考にした本の話がちょっと違うのですが、花好きのおっさんがきれいな櫻を見せてくれないことブーたれて忍び込んだら捕まって、でもうまいこと言って宴会へ突入。やんややんややって歌ったり踊ったりしてるときに、やっぱ櫻いいよね、ポキリとやったら、いやいやそれないっしょ、と冷静に突っ込まれるというオチ。

だからなんなのというとこまっちゃうのですが、そもそもそういう行動にかられてしまうというのが櫻のおもしろさであり、あるいみでは恐ろしさでもあるのかなと。舞台で舞う姿は楽しそうかもとおもいます。

また、都市計画においては、桜並木なんてのをつくるっていうのも、けっこう大事かもしれないとも考えます。この点でいくと、いなかの福井市の足羽川桜並木の圧勝です。

とはいえ、個人的にはぼんやりとですが、街路樹などの扱いというのは、建築プランなどを考えたとしても、添え物としてしか考えてこなかったというのが正直なところ。無いと残念な気持ちにはなるけれど、はたして主役としての樹木と都市との関係が成り立つのかは、難しい課題みたいです。

防災の観点からは、河川敷に桜をうえるっていうのがそもそも法律的にグレーで、水害時には決壊を生じたということもあり、福井市の場合は整備がすすんでいます。

桜2
自然と都市、今回は樹木に少し着目しましたが、ハコもの=ハードと人間=ソフトとの間にある、緩衝剤としてのメディア/メディウムの自然物をどうするのかという観点から、首都東京の都市デザインを考えると、防災とかエネルギー政策についてもヒントがありそう、などと次期首長さんに提案してみたいなどとおもってみたりなど。