工房的都市論 Ⅴ オープンソースハードウェア

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モノをつくるって都市では大変だよね、ということなのですが、田舎ならどうなのっていうことで、おもしろいプロジェクトをしりました。




序文に

Open Source Ecologyは、オープンソースで、低コスト、高性能の技術プラトフォームであるグローバルビレッジ建設セットを想像し創造する、農家、技術者、支援者のネットワークです。これらのDIY製作工程工業機械は親しんでいる現代の快適で持続可能な文明の建設を可能にします。グローバルビレッジ建設セットは農業、建設、製造を始める障害を小さくします。これは、完全に経済的に実寸でレゴのようなモジュラーツールで製作することができます。

とあります。(と、ニュアンス)

見ていくと、トラクターやら3Dスキャナとかが並んでます。これらに設計図を公開して誰でもつくれる、というコンセプト。つくるひとが増えるというのは楽しいですね。

このプロジェクトを始めた、マーチン・ヤクボスキーさんという方のTEDをRSSで知ったのがきっかけ。
TEDをみると、このかた核融合の博士号を獲ったけど、手に職ついてなくて、世の中の役にたてないんじゃないかと思われ、農業に転身、しかし、農作業のための機械がぶち壊れすぎて、その修理代でお金ありません、、、状態になったそうです。
このように、農業という素朴と思われる産業においても、現代社会ではどうしても文明の利器が必要になるということでしょう。
また、ハードウェアは実際の生活に直に影響を与えるという信念も話にでていました。

個人的には、この考え方には大賛成で、ソフトウェアという脳内現象と近いことだけではなく、どうしても機械力学が必要になってくると思います。その意味では、デザインという領域なんじゃね?というのが私の信念。

例えば、「生きのびるためのデザイン」とう本では、情報収集手段が貧弱な開発途上国で簡単、低コストで使えるラジオの紹介がされていました。このように、外から持ち込むのではなく、自分で使うものを自らつくってまかなう、という考え方はナイス。

また、経済規模の異なる国際関係における、例えば農業機械なんてのは、望む望まざるに関わらず、製造している地域の労働単価や為替の違い、金融経済による水ぶくれといったコストの違いが生じてしまうものです。だからこそ、つくるという部分にフューチャーするのは、意味があると思います。

さらに見ていくと、旋盤や圧延装置といったモノまでつくろうとしてます。すごいね。ただし、そういったモノを文明に背を向けてつくろうというよりも、そのノウハウをシェアすることで、如何に世界に広げるか、また、ほらやってみなよ、と背を押すかを目指しているみたいです。
たとえば、ICチップとか自作できるモノではないし、エアレギュレータなんかも製作するにはえらい精度が必要となります。
そうすると、そういう基礎部品の製造や製作は得意なところにお任せるするという割り切りをふまえて、アッセンブルを如何に自分できるかな、という精神ですね。

想像をたくましくするならば、母材になる鉄をどうするのか。鉄板とかをつくるにあったて、鉄鉱石の採掘とかするのかな、とか、製鉄するには高炉とかつくるのかな、などと、グローバルビレッジのための鍛冶屋さん的な取り組みが出て来くるかもなどと想像。Open mine projectなんてのが出てきたり。おお、リアル鑪場!

とはいえ、都市でこういう事をするのはなかなか難しくはあります。しかしながら、都市と地方という関係、ひいては先進国と開発途上国という関係にも風穴をあけそうです。